膳所焼(1965年作)
膳所焼は、大名茶人 小堀遠州(1579〜1647)の指導を受け、茶人の間では、「遠州七窯」の一つとして愛された。薄作りで黒みを帯びた釉薬に特徴がある。
窯元は滋賀県大津市。
※小堀遠州(こぼりえんしゅう)
江戸初期の大名茶人。名は政一。遠州の名は従五位下遠州守であったため。
茶を古田織部に学び、利休、織部に続く茶の湯のリーダーとなる。古典的な中にも新しい道具類を持ち込み、その茶風は「綺麗寂」といわれる。
<参考文献>竹内順一・伊藤嘉章 『やきものと触れあう[日本]』 株式会社新潮社 1996.11.10
※遠州七窯(膳所焼以外に、志戸呂焼・朝日焼・赤膚焼・古曾部焼・上野焼・高取焼)